在日中国朝鮮族サッカー協会

 

在日中国朝鮮族とは、日本に在住する中国朝鮮族の人々によって構成される社会集団を指す言葉である。改革開放以降、とりわけ1980年代に入ってから、国費留学生を中心とする中国朝鮮族の「日本行きラッシュ」が本格的にはじまり、その渡日の歴史はすでに30年を超えている。

1980年代初めから1990年代中ごろまでは、主に第一世代留学生たちが小規模なコミュニティ活動をしつつ日本における朝鮮族社会の土台を築いてきた。1990年代半ばから2000年までは、一般の留学生はもちろん、研究職、IT技術者、結婚移民者など、様々な背景をもつ人々の来日によって、在日朝鮮族コミュニティはますます多様化が進む。2000年以降からは、従来のコミュニティに第一世代渡日者の親(高齢者)や子どもたちが加わり、「三世代世帯」が参加するコミュニティへと変貌を遂げていく。

過去の約30年間において活動を続けてきた在日中国朝鮮族の団体は、東方学友会(1992年から延辺大学学友会、1999年から延辺大学日本校友会)、天池クラブ(1997年から天池協会)、中国朝鮮族研究会(2007年から朝鮮族研究学会)、在日朝鮮族女性会、在日朝鮮族サッカー協会、在日長白山ゴルフ球友会、在日中国朝鮮族経営者協会などが挙げられる。

その中でも、サッカー運動を中心として結成したコミュニティの活動は最も定期的かつ頻繁に行われてきた。朝鮮半島の移住民が集住する中国東北部の延辺地域(旧間島)では、すでに1910年代からサッカー運動が学校教育に導入され、また朝鮮人の村と村を繋げるコミュニケーション手段として用いられてきた。そのため、中国朝鮮族社会ではサッカー運動が、歴史的にも老若男女を問わず、最も大衆的な人気を集めている「民族スポーツ」として位置付けられている。また、多民族国家中国において、55の少数民族の中ではほぼ唯一に「自民族」のプロサッカーチーム(ホームページの「YANBIAN FC」カテゴリーを参照)を有していることは、さらにサッカーに対する中国朝鮮族の「矜持」を高めている。

サッカーへの趣味は、また日本に居住する朝鮮族の人々にとっても、同じ地域・同じ「民族的」ルーツを持つ個々の人々を結びつける通路となってきた。来日以降、朝鮮族の人々は勉学の合間や休日を利用してサッカーを楽しむことが多く、そこから知り合う機会が増え、自発的に朝鮮族を中心とするサッカーチームを相次いで結成する。

2001年10月、在日中国朝鮮族留学生を中心に「東北アジア青年聯議会」(略称:東青聯)が設立され、毎週定期的なサッカートレニーング及び競技が行われることとなる。留学生たちは、そのような集まりの「場」を通して勉強や日常生活に関わる情報交換を行うことで交流を深めていった。そして、その後の2002年3月には、来日した延辺FC(中国プロサッカーリーグ・一部所属チーム)出身の元プロサッカー選手金光柱らを中心に「在日白頭山天池チーム」(現白頭山サッカークラブ )が結成され、同年9月の延辺朝鮮族自治州成立50周年記念サッカー大会に出場する。白頭山チームは、2002年度に開催された東京都留学生サッカー競技大会で優勝した経歴をもつ伝統的な強豪として、日本における中国朝鮮族のサッカー運動を牽引してきた。その後、SHIMTOやSEアジア、延辺館チーム、スワットなどの朝鮮族サッカーチームが引き続き結成され、それらのチームを統合・管理する必要が現実的な課題として浮かび上がった。

そうした中、在日朝鮮族のサッカー団体間の連携・交流を強化したいという問題意識が各チームの間で共有され、2007年、白頭山チーム・東青聯・SHIMTO・SEアジア四チームが中心となって「在日中国朝鮮族サッカー協会」(英文略称:KCJFA)を設立する。協会設立以降、春季並びに秋季の2回にわたって在日中国朝鮮族サッカー大会が開催されはじめ、2017年3月現在、すでに18回目の大会が成功的に行われている。協会の統合・管理のもとに、各チーム間の共同練習試合、懇親・交流活動が活発に行われ、その後も新しい朝鮮族サッカーチームが次々と結成されるようになった。現在、在日中国朝鮮族サッカー協会には11のチームが正式に登録されている。

 

歴代会長

 

初  代:金東林(2007年〜2010年)

2代目:金 明(2011年〜2012年)

3代目:崔光春(2013年)

4代目:馬洪哲(2014年〜現在)

 

協会所属チーム(チーム名は略称で表記)

白頭山・東青聯・SHIMTO・SKYNET ・HANA(シニア)・寧古塔・オアシス・K&K ・GOLDEN TIME・延辺97 ・STAR FC

 

協会事務局

住所:〒123-0873 東京都足立区扇2-25-1 扇橋会館4F

メール:kcjfa.contact@gmail.com